東京大学に受かる為の学習計画とは? 2
受験勉強の時間は徐々に増やしていく 無理は厳禁
受験勉強の時間に関して、時間よりその中身が大事であると申し上げましたが、
時間が多いに越したことがないとしても、無理のないところから着実に始めていくことが肝心であることをまず最優先に理解してください。(無理のないところから着実に始めていくことが絶対肝心です)
「1日10時間は最低でもやるぞ!」なんて意気込んでしまったある浪人生。現役時には2時間しか勉強していなかった人が、いきなり10時間はやはり無謀でした。結局無理がたたり、夏前に大きく躓(つまず)いて、その年の受験は結果として棒に振ってしまいました。
車にたとえると(変なたとえで恐縮です)
長時間放置後の自動車。乗車後、エンジン始動後、暖機運転(ウォーミングアップ)をすることなくおもいっきりアクセルを踏み込み、いきなり加速し100キロ以上のスピードを出したらどうでしょうか?
結果として、間違いなく車の調子は悪くなります。最悪の場合、エンジンが焼き付き、車を廃車にしなければならないこともあり得ます。
少なくとも車を上手に長く乗るためには、エンジン始動後、潤滑油をエンジン全体に行き渡らせ、徐々に回転を上げていくような運転が、車のためには必要です。いきなりの急発進の繰り返しは、たとえどんな高性能車でも故障の原因になります。
極端なたとえになってしまいましたが、
最初から、無理な学習時間の設定は危険であることはおわかりいただけたと思います。でもただ闇雲(やみくも)に勉強していくのも感心しません。適正的確な学習計画が必要なのです。毎日思いついたように勉強を進めていくよりも、計画を立ててやったほうが勉強ははるかにはかどりますし、なにをしなければならないのかを毎度考える事と比べると、考えることがないので、結局勉強も楽になるのです。また、大学受験という大きな関門を通過するのに、計画をもって進まなければ、計画性がないことによる勉強のロスが積もり積もって最悪の場合動きがとれなくなることもあります。そして、計画性がない場合は、計画性がある場合と比べると何倍もの労力が必要になります。大学受験は時間との戦いであるということを考えると、「このままでは間に合わない!」ということになりかねません。ですから計画を立てて進めなければダメなのです。計画が必要なのです。
では、計画はどうしたらよいか?
よい計画・悪い計画とは?
計画を立てる上で注意しなければならないことがあります。それは目標を早く達成したいとの思い故か、最初からいままで経験したことがない長時間の学習時間を設定したり、睡眠時間を極端に削っての学習時間確保したり、軌道修正の余地の全くない計画等になりがちです。無理な計画や最初からきつい計画は危険です。そしてほとんどの場合、無理な計画は計画通り行くことはまずありません。どこか途中で破綻をきたす確率が非常に高いことはあきらかであることを理解すべきです。
→よい計画とは第一に「徐々にペースを上げていく計画で、確実に実行できるようなもの」であるべきです。
ですから、確実に実行できる計画をまず始めに作成して実行していくところから始めてもらいたいと思います。